市バス209系統

日本国内の鉄道完乗を目指して旅行した記録をつづっています。

石上神宮

奈良県天理市にある石上神宮(いそのかみじんぐう)へ行ってきました。


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天理駅から東へ、天理本通り商店街を抜け、天理教本部の前を通って、30分ほど歩いて行ったところにあります。バスもありますが、平日4本・土休日3本と本数が少ないので使いにくいです。(ただし天理教の行事があるときには市内循環のバスが多数運転されるので便利になります)

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石上神宮の主祭神は布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)といい、韴霊(ふつのみたま)という神剣に宿る神様です。韴霊は、神武天皇が熊野で邪神に悩まされていた時に武甕雷神(たけみかづちのかみ)がお授けになった剣で、これにより神武天皇は無事橿原の地に入ることができたということです。

後に、第10代崇神天皇が、物部氏の祖である伊香色雄命(いかしこおのみこと)に命じてこの地に祀らせたのが石上神宮の始まりです。

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上の写真の楼門は後醍醐天皇の時に建てられたもので重要文化財に指定されています。かつては上層に鐘が吊るされていたのですが、明治の神仏分離で撤去されてしまいました。

また、写真ではわかりにくいのですが、額には「萬古猶新(ばんこゆうしん)」と書かれていて、これは山縣有朋の書です。

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↑拝殿

拝殿は永保元(1081)年に白河天皇が宮中の神嘉殿を寄進したものとされていますが、建築様式から見ると鎌倉時代初期のものだそうです。おそらくそのころに再建されたのではないでしょうか。

この拝殿は国宝に指定されています。宇太水分神社の記事でも触れましたが、県内の神社で国宝に指定されているのは春日大社と宇太水分神社とこの石上神宮だけで貴重なものです。

また、境内にある摂社の出雲建雄神社(いずもたけおじんじゃ)の拝殿も国宝に指定されていますが、残念なことに写真を撮り忘れてしまいました。小さなお社までひとつひとつ丁寧に参拝されている家族連れがいらっしゃったので、私も参拝だけ済ませて写真は後で撮ろうと思っていたところすっかり忘れてしまったようです。

写真は紹介できませんが出雲建雄神社拝殿は、明治初期に廃絶した内山永久寺というお寺の鎮守社の拝殿を移築したものです。


また、境内の鏡池には内山永久寺の池に棲んでいた馬魚(わたか)という魚が移されて生息しています。

このワタカを馬魚と書くのは言い伝えがあります。

かつて後醍醐天皇が吉野へ逃れる途中、内山永久寺に入られました。しかし天皇の乗馬が追手の馬のいななきに応えていななこうとしたので、従者が見つかるのを恐れて馬の首を切り落とし池に投げ入れました。後にその池に魚が棲みつくようになり、人々は馬の首が魚になったと考えるようななったということです。

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(クリックすると大きくなります)

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残念ながらそのワタカとやらを見つけることはできませんでした。

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石上神宮には魚だけではなくて鶏もいます。昼間は放し飼いになっていますが、上の写真でも右のほうに写っているようにちゃんと鶏小屋もあって夜はそこで眠るようです。

鶏は朝を告げる鳥として神聖視されており神様の使いと考えられています。

しかしこう書くと何百年も前から石上神宮に鶏がいたように思われますが、実際のところは40年ほど前に奉納されたもののようです。(奉納されたというよりは誰かに捨てられただけといううわさもあります)


石上神宮は歴史のある神社なので和歌にも詠まれています。

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上の写真は鳥居を入ったところにある、柿本人麻呂の歌碑です。

「をとめらが袖布留山の瑞垣の久しき時ゆ思ひき吾は」
(おとめらがそでふるやまのみずがきのひさしきときゆおもいきわれは)

万葉集の歌です。「ずっと昔から私はあなたのことを思っていたのですよ」くらいの意味でしょうか。

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(クリックすると大きくなります)

上の写真は石上神宮へ行く途中の道にあった案内板です。石上神宮を読んだものではありませんが紹介します。

かなり読みにくくなっていますが、かつて石上神宮の近くにあったとされる良因寺に僧正遍昭が滞在していたということです。そこへ小野小町がやってきました。後撰和歌集の歌です。


「いそのかみという寺に詣でて日の暮れにければ罷り帰らむとて、とどまりて、この寺に遍昭侍りと、人に告げ侍りければ、物いひ心みむとていではべりける。

いそのかみ旅寝をすればいと寒し苔の衣をわれに貸さなむ 小町

世をそむく苔の衣はたゞ一重かさねばうとしいざふたりねむ 遍昭」


小町「寝るとき寒いから衣貸して」
遍昭「一着しかないから二人で一緒に寝よう」

ユーモアのある楽しい歌のようです。



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小さいころから乗り物と地図が大好きです。最初は家のそばを走っていた近鉄電車。今では時刻表に載っている乗り物なら何でもOKです。電車の行先の地名を覚えたのがきっかけで、地図にも興味を持ちました。

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